『青の炎』 貴志祐介 作者は『容疑者Xの献身』の人。 『シャドウ』 道尾秀介 最近ハマってるミステリ系。ドンデン返しってやつ。 『アルジャーノンに花束を』 ダニエル・キイス 名作と呼ぶに相応しい作品の読後感。
“ 静かな激怒が、ひたひたと心を満たしていく。それは、今までの、真っ赤な炎のような怒りとは、異なっていた。秀一の脳裏で輝いていたのは、鮮やかなブルーの炎だった。最も深い思索を表す色。だが、その冷たい色相とは裏腹に、青の炎は、赤い炎以上の高温で燃焼する。”
本作も読んでからしばらく放心してしまう。
“ 投影、という心理機制がある。人は、自分の心の中に何か好ましくない部分を見つけたとき、それを否認して、『これは自分じゃない』と考えてしまうことがあるんだ。”
“ 愛情を与えたり受け入れたりする能力がなければ、知能というものは精神的道徳的な崩壊をもたらし、神経症ないしは精神病すらひきおこすものである。”